しゅたいん

X360用だったシュタインズゲートがPCに移植されたのでぼちぼちと。
空想科学ADVと銘打ってあるだけあってゲームの内容はタイムトラベルの発明に関するもの。
というか5時間ほどやって選択肢が出てこないがこれはノベルなのか?w
内容としては実在の組織(CERN)などをもとにしたりしてリアリティを持たせているのがいい。
それにしてもジョン・タイターとな。。。確かにそれ系の本でタイムマシンに理論について言及しているのは彼だけかもしれない。
タイムパラドックス多世界解釈波動関数などに興味がある人には堪らない思考実験の宝庫だな。
ただタイターの理論自体も不明な点はあり、局所座標指定(タイムトラベル着陸地点)するのに何を基準にするか?などの点が
挙げられるだろう。例えば太陽系だけであれば太陽の座標を(0,0,0)とすればいいのかもしれないが、太陽系自体銀河系に振り回されて
動いている。とすると大本の座標自体の設定は宇宙の中心を知らなければできないということになる。そういった意味では
絶対座標での設定はたかだか20数年後の人類に出来るとは思えない。宇宙の中心と現在考えているものも地球からの
観測と仮説を元に「この辺だろう」と定義しているだけで、少しでも数値がずれれば中心の位置も大分変わる。また、
宇宙が均等に膨張しているなんてのも希望的観測でしかない。ちょっと計算がずれたので1光年離れた場所にダイブ
しましたなんてのは洒落にならない(計算結果が0.0000001%でもずれればそれくらい余裕でずれるだろう)。
そういう意味では絶対座標を使用することはあり得なく、今現在を0とした相対座標にせざるを得ないだろう。
そこからX年後にはどの位置にあって。。。というのを調整するのならまだ現実的だ。それずらも仮説でしかないが。
そもそも、我々自身は静止しているように見えるが実際は太陽の周りをものすごい速度で移動しているわけで、さらに
銀河系の中心の周りを超速度で移動している。にも関わらず、重力や速度に押しつぶされて塵にならないのは、
「場」が存在しているからだと考えている。「場」の中では恒常性が保たれていて、外部環境の影響が遮断される。
おそらく「場」の境界は大気圏の辺りなのだろう。「場」の内部が外部環境の影響を受けないとすると相対座標に
ついても同様のことがあてはまり、「場」の内部の相対座標を使用することで座標の計算方法はさらに変わってくることになる。
 
話が脱線したが、こういったことを考え出すときりがないが面白いのも事実。多世界解釈についても特におかしな
ところはなく、前に触れたように集合エネルギーの状態によって未来は可変となり、未来からやってきた人が
過去に干渉することによってその世界での未来が全く別のものに変貌するというのはあるだろう。
その際、元の未来=別の時間線となるので、戻るのも一苦労と考えられる。
 
まだ途中ではあるが、シュタインズゲートは探究者の琴線に触れる部分が多くて面白い。
さすがはニトロプラス、というべきか。ビッグタイトルだけでファントム、デモンベイン、村正、シュタインズゲート
佳作も含めると月光のカルネヴァーレなどもあり、よくこれだけの作品を出していけるものだと感心する。
ファントムの次のヴェドゴニアで二番煎じ的な内容だったということで2作目にしてかなりの人がニトロオワタと思っていたが、
そんなことはなくて安心した記憶がある。