納得できないこともある

キュアをやっていると各人固有のヒールワークが出来上がる。それはその人自身のヒールのスタンスであったり、各スキルの捉え方で
あったり、回復スキルのコンビネーションのリズムであったりする。例えば自分の場合は範囲回復重視なので、単発回復は敵のスキル使用を
見越したヒールグレースであることが多い。当然詠唱が長ければポエタだと龍の聖物の攻撃や途中で起きた敵の攻撃、召喚師のペットの攻撃などで
邪魔されるリスクもあったりはする。そういったものも含めてヒールワークは出来上がっている。
 
また、職業柄PTのHPバーを皿のようにして見ているため、長丁場になると数十分に1回くらいは気が緩むし、味方のHPばかり集中して自分のHPを
見ていなくてアボーンすることもままある。大抵死亡事故があるとキュアのせいにされるため、そういった批判も甘んじて受けなければならず、
結果として徐々にキュア人口が減っていたりもする。盾職も同様の理由で減り続けている。うまいですねと言われたことは何回かあるが、その何倍もの
回数ぐだぐだになったりしており、完璧なものなんてないといつも思い知らされる。ちなみに野良よりも身内のほうが安心感がある分油断も多い。
 
ただ、ヒールワーク自体はその人のそれまでの経験をもとに出来上がっているため、何も知らない他職にあーしろこーしろと言われると不快に
思うのは確かだ。その人の「色」というのは確実に存在するので、そういったものを無視して機械的に理想論だけ語られると納得できなかったりする。
無論、現状には満足していないし、その道では1番を目指しているため、常に副次的なスキルを織り交ぜるなどの工夫を日々行っている。
だからこそ、頭ごなしに否定されると反発もする。じゃあお前は完璧なのか?と問うてみたくもなる。
 
そんなわけで、武者修行と頭を冷やすことを兼ねてしばし旅に出る。