数遊び

数というものは実際は人間が考え出したものではなく、遥か昔から存在する。その神秘性について、数遊びで見てみよう。
1から9の数について、それぞれ1倍、2倍、3倍・・・としていき、2桁以上は各桁を足し合わせて1桁にする。
例えば、7の場合は7,14,21,28,35,42,49・・・なので、1桁にすると7,5(1+4),3(2+1),1(2+8=10,1+0=1),8(3+5),6(4+2),4(4+9=13,1+3=4)
といった具合だ。これを1から9で見てみると、推移は以下のようになる。
1・・・1,2,3,4,5,6,7,8,9
2・・・2,4,6,8,1,3,5,7,9
3・・・3,6,9,3,6,9,3,6,9
4・・・4,8,3,7,2,6,1,5,9
5・・・5,1,6,2,7,3,8,4,9
6・・・6,3,9,6,3,9,6,3,9
7・・・7,5,3,1,8,6,4,2,9
8・・・8,7,6,5,4,3,2,1,9
9・・・9,9,9,9,9,9,9,9,9
 
驚くことに、9は何回かけても9で、各数の9倍も同様に9。3と6は369の繰り返しでそれ以外の数は1から9を1回ずつ使用して
順番にも法則性がある(10倍以降も同じ順番になる)。
ここから言えるのは、369は特殊な数であるということ。次に、各数を1段階ずつ上げ、その結果も同様に1段階ずつシフトしてみよう。
1ならば2段階目が2、2は次の段階が4、4は次の段階が8、8は次の段階が7という具合だ。結果を見ると、
1・・・1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5・・・
2・・・2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1・・・
3・・・3,6,3,6,3,6,3,6,3,6,3,6,3,6,3,6,3,6・・・
4・・・4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1,2・・・
5・・・5,1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7・・・
6・・・6,3,6,3,6,3,6,3,6,3,6,3,6,3,6,3,6,3・・・
7・・・7,5,1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1,2,4,8・・・
8・・・8,7,5,1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1,2,4・・・
9・・・9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9・・・
 
ここで面白いのは、369以外は1>2>4>8>7>5(または逆)という順番を繰り返し、3と6は36のみの繰り返しであることが分かる。
次に、基点を常に1にして、N段階ずつ結果をシフトさせてみる。2段階であれば1>3>9(2段階ずつシフト=結果を3倍していく)だ。
1段階シフト・・・1,2,4,8,7,5,1,2,4,8,7,5,1・・・
2段階シフト・・・1,3,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9・・・
3段階シフト・・・1,4,7,1,4,7,1,4,7,1,4,7,1・・・
4段階シフト・・・1,5,7,8,4,2,1,5,7,8,4,2,1・・・
5段階シフト・・・1,6,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9・・・
6段階シフト・・・1,7,4,1,7,4,1,7,4,1,7,4,1・・・
7段階シフト・・・1,8,1,8,1,8,1,8,1,8,1,8,1・・・
8段階シフト・・・1,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,9,・・・
 
ここでも面白い傾向が見られる。1>2>4>8>7>5>1の流れと逆のもの、新しい1>4>7の流れと対になるもの、そして1>8の繰り返し。
実はこの推移をテンキーに当てはめると興味深い。1-4-7は直線の上下の動き。1-2-4-8-7-5-1は線で結ぶと幾何学的な対称形
となり、あたかも螺旋を横から見たかのようだ。そして1-3-9,1-6-9,1-9はそれらとは断絶した9に至る動き。
3,6,9の数字は「ミロク」と呼ばれる特別な数字で、数字そのものにも深い意味がありそうだ。
 
もうひとつの数字遊び。今度は0と1から始めて隣り合った数字を足し合わせる。
0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610・・・
n/n+1とn/n+2を見ると、前者は0.382に近くなり、後者は0.618に近くなる。後者は1を0.618で割ると黄金分割比率だ。
そして前者(0.382)後者(0.618)で割るとこれも0.618に近くなる。まさに自然界の神秘といえるだろう。