シンクライアント(バレあり)

金土でクリア。というか、選択肢のない完全な一本道なんだが、いまどき
それはないだろうっていう。。。ストーリーとしてはそこまで悪くはなかったが
マザーがブレすぎて威厳が無いというかうーむ。中盤からの収束テンポが
早過ぎて若干の手抜き感を感じる。点数としては70だなあ。
 
ルートが1つしかないことは特に酷評されてる。キャラの味付けも中途半端で、
ゲンイチヒラノは会話シーンがそれなりにある割には見せ場なく死んでるし、
ユリアヌスは人間らしさを時々見せるという伏線が生かされてないし、
21グラムは本物・偽物ともに雫の暗殺を請け負っていたのかが疑問。
本物が偽物に仕事を流していたのであれば辻褄は合うが、そうでなかった
場合は裏の仕事の窓口が2つあるという矛盾がある。また、嘆きの壁
どこにあったのか?日本には支部は無かったのか?マザーは嘆きの壁
人間でもないのにどうやtって講師として入り込んだのか?七賢者を嘆きの壁
から引き抜くに当たり追跡はされなかったのか?ベイオウルフ運送会社は
ユリアヌスになぜ居場所がばれたのか?(超能力と一言しか説明がなかったが、
ユリアヌスの能力は相手に認知させたうえでの暗示。顔も見たことのない相手に
通じる能力ではない) マザーが何らかの特殊能力を持っていればともかく、
ユリアヌスを従えるほどの何かがあるようにも見えない。ユリアヌスの能力は
強力な暗示だが、ミーナを奪還するときのセキュリティに使えるとも思えない。
 
要はストーリー前半のユリアヌスの能力が根拠のない漫然とした凄い力としか
表現されてないのが設定の考慮不足に感じられる。というように挙げれば幾らでも
粗が見えてきてしまうのが残念だ。シュタゲのシナリオライターと言っても
この程度か。バルドスカイ後編もそうだけど期待感がでかすぎた。払った
金の分楽しめたかというと少し疑問ではある。まあバルドの場合は前半と
合わせれば神ゲーレベルなので比べるのはアレだが。
 
作った後で駄目出しされる可能性はあるが、ゲーム会社は本社のみで
テストプレイしてもらう外部デバッガーを雇った方がいいのではないか。
昔はそういうのもあったかもしれんけど、第3者的な視点でレビューして
なさそうなゲームが多い。ADVなら原画が上がってなくても売れるストーリー
かどうかぐらいは分かるだろうし。高評価になるための要素を満たしているかの
チェックシートなどもあると吉(ストーリー分岐は充実しているか?キャラは
立っているか?悪役は魅力的か?etc。。。)。世におなぬーゲームが蔓延
しているのは外部チェックが全くないから(あったとしてもイエスマンだけを
継続して雇っているなど)だと考える。
 
これでしばらくはオフゲーはやらなさそう。バルドシリーズの最新作でも
発表されたら別だが。ADVだと設定が使い尽くされていて、今までにない
斬新なものを段々作りにくくなっているという側面はある。円環の理系転生モノ、
タイムトラベルモノ、異世界転移モノ、歴史上の人物女体化モノ。。。
結局安定するのが異能バトル+人間関係ドラマになってしまうのは仕方ないのか。