MMOの凋落

もうすぐコンチェルトゲートフォルテがサービス終了する。結構いいゲームだったんだが。
初期の頃からペットが主力な部分が強かったため、合わない人には合わないだろうなあ。
本来は生産・採集の部分を強化して欲しかったのだが、偏った修正が多かったように思われる。
他にもマイナーなタイトルは次々とサービス終了している一方で、MMO自体は新作が頭打ち。
チョンゲだけは元気ともいえるが、国内産は大手以外は死んでいる状態。
 
MMOのタイトル数減少に反比例して、ブラウザゲームが大幅に増えていて何が何だか。
どうもソーシャルゲームで少ない工数で大成功→大儲けという間違った図式を頭にインプット
しているところが多いのではないだろうか。大成功したのは黎明期の先行組だけで、後から
我も我もと群がるハエまで儲かっているとはとても思えない。MMOも然りで、初期にパイを
取ったところがリードしているに過ぎない。有象無象の弱小メーカーは自分たちがソーシャルの
大手からパイを奪えると本気で思っているのだろうか?先人の成功例だけで食っていけたら苦労しない。
そんなわけで、節操なく増殖するタイトルを見て微妙な気持ちになる。ぶっちゃけ、ブラウザ/ソーシャルの
ゲームは少ない工数=中身が薄いという事実は変わらないため、寿命がとても短い。利益を出すためには
定期的にヒット作を出さないといけないからMMOよりもアイデアマンの責任が重大だ。言わせてもらうが、
長く集金し続けられるブラウザゲームなんて存在しない。底が浅いゲームほどレアカード商法に便りがちだ。
そんなインチキまがいを続ければ続けるほど評判を落として次以降が売れなくなるだけだ。
  
工数だけ見て安易な気持ちでMMOから紙芝居に流れるのはゲーム業界にとって損失だと思う。
MMOが駆逐されてタイトルの99%がブラウザゲームに支配された未来とか夢も希望もない。
グラフィックを突き詰め、行きつく先は仮想現実の極致であってほしい。優れた技術で唸らせて欲しい。
 
閑話休題。父の親友が何年も前に高島屋を辞めて京都に引っ越して老後の隠居生活を送っているそうだが、
驚いたことに毎日喫茶店でお茶を飲みながら新聞雑誌を読んでいるだけだそうなのだ。何をやっても
長続きせず、そして特に趣味もないのでそんな生活をだらだら送っていると。茶なんて家でも飲めるのに、
やることがないから外出してそこで飲むのだそうで。。。いわゆる団塊の世代というやつだが、定年退社
しても趣味が無いというのは恐ろしいことだ。何をやればいいのかわからないのだろう。
その点、自分なんかは生涯MMO現役を掲げている。死ぬまで市場があるかどうかは分からんがな。
死ぬまで続けられる趣味があれば老後も退屈しないで済むというありがたいお話だ。
上記の父の友人はもはや生きてはいるが死んでいると言っても過言ではなかろう。
何のために生きているのかを見失った者は辛いな。時には立ち止まって考えてみるといいかもしれない。